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2015-08-20

ボロバック





裁断を終えて
細切れになった布たちを見る。

勿体無い・・・
勿体無い・・・

そんな布たちで
溢れかえっているアトリエ。




特に、薄汚れたような古い布。

表情豊かで
なんとも味がある。


こんなものを捨てられない。

その味をもっともっと生かしたい。


執着にも似た?
そんな感覚に囚われる。


しかし現実、

アイディアが頭にあったとしても
自分一人の力では
時間的に
なかなか商品にはならない。

準備万端で
待ちに待っている
古い布たち。

チラチラと目に入る。

早くカタチにしてくれ!

そう、
言われている気がしてならない。




今日こそは
ちょっとだけでも
やっつけてみようか!


ボロ布とボロ布を
定規も使わず
チョキチョキと切り始めるのが楽しい。


汚れていても
穴が開いていても構わない。

それが表情豊かに思える。

そしてそれが
バランスを良くしてくれる。


感覚だけで
カタチにしていくのは本当に楽しい。

布と会話しているみたいに
勝手に手が動く。


このインスピレーションは
私にとって進歩でもあります。

次のカタチへの第一歩でもあります。




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